先日、行政書士法人からの手紙で祖母の死を知ったという記事を書いた。
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※多数のコメントどうもありがとうございました。今までの伯母との関係性から、やられたなちくしょうめ!という程度でしたが、やっぱりおかしいですよね。第三者の立場からのご意見をいただき、冷静におかしいものはおかしいと思えるようになってきました。本当に感謝しています。
そこに書いてあったのはただの事実のみであり、私には届いていない「ご逝去の報」だけ。
いつ、どこで、なんで亡くなったのかという肝心な情報は何も記されていなかった。
そもそも本当に亡くなったの?という思いもある。
「オレオレ詐欺」の可能性もあるわけだし。
そこに書いてあったのは遺産を振り込むから銀行口座を記入して返信してくれという指示くらい。
怪しいといえば怪しい。
今さら焦ることでもないのでとりあえずは横に置いている。
そんな中、年に一度のお寺への挨拶を兼ねて父の墓参りへ行ってきた。
お菓子でナツオを釣るも墓地が苦手なナツオ。
お墓参りを固辞しやがる。
暑いししかたがない。
電車に1時間以上乗ったあとに更に駅から20分歩くか、バス停から15分歩く距離。
熱中症になられても困る。
義母に預けてひとりで行くことに。
町田にあるものの、町田駅からは電車に乗るかバスに乗るか。
そしてそこからまた更に歩く。
東京の鉄道網に慣れてしまった私には不便極まりない。
歩きに歩き、汗だくだくでようやくお寺へ。
まずはお墓参り。
遠目から見ると枯れに枯れた花というか草が見える。
この一画だけ荒野となっている。
亡くなって間もないのであれば、四十九日等で墓参りに来るのでお花は適度に取り換えられているのでは?
よって祖母は生きているはず!
金田一少年ばりの名推理を自問自答しながら近づいていく。
しかし世の中そんなに甘くない。
墓誌を読んで確認というか最後通告を受ける。
享年88歳、5月2日に亡くなっていた。
おばあちゃーーーーーーーん。
という思いがこみ上げる。
あーあ、あーあ、なんだかなー。
というやるせなさ。
やるせなさを振り払うには単純労働に限る。
せめてもの恩返しとして、せっせと墓石を磨き、
水を取り換え、枯れ果てた花を捨てる。
涙の代わりに大量に噴き出る汗。
それでいい。
最期に心を落ち着かせて線香をあげる。
ようやく向き合えた。
ここからは大根役者の出番である。
挨拶を兼ねてお寺に行き報告をする。
「住職様住職様大変でござりまする。墓誌を読んで驚愕いたしました。」
気分は田中正造である。
行政書士からの手紙のことはとりあえず伏せておき、墓誌を読んで祖母の死を知ったという事実を伝える。
そして今まで連絡がなかったこと、連絡をしても会わせてもらえなかったこと。
レンタ@5ヶ月の出産報告の葉書を伯母、祖母、従兄に送ったが何も返事がなかったこと等。
するとみるみる憤り出す住職とおかみさん。
「話が違うじゃないか!」
お寺が聞いた話を要約すると
・孫(私と弟)に亡くなったことを連絡するもつかまらず
・祖母は伯母の母であり、自分の母のことで甥に迷惑(金銭的・時間的)をかけたくない
とのことで葬儀等を行ったらしい。
ただ、3年前に父の葬儀の件以降は私とやり取りをしていたこともあり、私がいないことを不思議に思っていたらしい。
そもそもお墓は●●家の墓となっており、継承者は嫁に出た伯母ではなく父の息子の私になっているので。
冷静な住職と熱いおかみさん。
こういったやり取りをたくさん見てきたのだろう。
アドバイスと激励をいただく。
住職
「こりゃあ遺産問題だな。よくある話だ。うまく話し合うしかないな。とりあえず私からもひとこと伝えておく。親族間のもめごとはともかくとしてお寺を騙した(虚偽の報告)のはいかん。」
おかみさん
「負けないで。もらうべき権利はきちんと主張しなきゃダメ。赤ちゃんの報告さえ黙殺するなんて信じられない。何かあったらいつでも連絡してね。お父さんは亡くなり、お母さんは病気で施設にいるからって酷すぎる。私も女だからわかるんだけど、女ってのは本当に怖いからね。気をつけて!」
我に義あり。
みんながみんな優しい。
ただし、これでお寺も巻き込むことになってしまった。
これから先どうなっていくのだろう。
橋田壽賀子先生に情報提供すれば素晴らしい脚本にしてくれるかな。
伯母からはいまだ連絡がこないところから判断するに、もう連絡する気はないのだろう。
こちらは今さら焦る必要もないので、まずはじらすのみ。
父のおかげで相続にまつわる知識を蓄えたこともあり、気持ちに余裕はある。
ろくでもない父ではあったが感謝しないと。
と思ったが、この現状は姉弟喧嘩というろくでもない父のろくでもないやり取りのおかげじゃないか!